Overview作品概要

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顔のない村
顔のない村
媒体 Kindle
作者1 思緒雄二
作者2
出版社 幻想迷宮書店
ジャンル
パラグラフ数 305
必要なもの サイコロ2つ(または2d6でググる)、紙、鉛筆(またはメモアプリや表計算アプリで代用可)。
書評・感想
概要
1990年、社会思想社の教養文庫より刊行された『送り雛は瑠璃色の』の巻頭に収載された短編ゲームブックで、当時のボリュームは200パラグラフであった。『送り雛……』と両方読了することで両作品の関係性が見えてくるため、合わせて読んでおきたい。

本作は当時ポピュラーだったファイティングファンタジーの基本ルールが採用されており、『送り雛……』と比べると幾分、敷居が低い作品となっている。

とはいっても、主人公の素性や目的など、状況の説明は冒頭から一切ない。『送り雛……』にも通じるが、思緒雄二はルールなどで物語を語ることを極力避ける。“可能な限り、文章描写から感じ取ることで、物語の世界に没頭して欲しい”これが彼の作家としてのポリシーなのだ。

書籍として単体での刊行は本作が初めてだが、2013年にiOSアプリとして配信され、そちらは約100パラグラフほど加筆されている。今回の電子書籍版は加筆増補版をベースに微修正を加えたもの。
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